上智大学 文学部

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知としての身体を考える[2013年度 開講科目]

“カラダで学ぶ、カラダに学ぶ”重要なコト

保健体育研究室 鈴木守教授(コーディネーター)

現代社会に求められる重層的であり、なおかつ重要な“身体知”への誘(いざな)い

日頃は —病気にでもならないと— 意識の下に眠っている「身体」を様々な角度から取り上げ、カラダで学ぶ世界とカラダに学ぶ世界を共に考えることで、我々にとって内なる身体の役割と意味を探っています。たとえば、文化が宿る身体、経験の場としての身体、コミュニケーションメディアとしての身体等、身体には実にさまざまな顔が存在します。ところで、このように我々は五感を通じて情報を収集し、体験という知をその身体に蓄えながら人間的営みを続けているが、これら実感を伴う身体の知は分節化や言語化が難しく、どこまでも曖昧な存在であり、重要でありながらもこれまで大学における焦眉の研究・学習テーマに設定されてきませんでした。

この授業ではこの原初的で根源的な「人間らしさ」「自分らしさ」という人間存在、あるいは友好的な人間関係の重要な根拠(心の拠り所)となっている身体知の重要性を理解し、そのあり方を理論的、且つ実践的に学ぶことを目指します。つまり、「身体をめぐる人間の叡智の再発見に挑む」冒険となります。

“カラダで学ぶ、カラダに学ぶ”コト ~科学知を超えた実践的学びの世界~

言語化を拒み続ける身体の知が人間の生にとって豊かで重要な存在でありながら、近代科学の分析的方法からこぼれ落ちることで、心的(精神的)世界に従属する領域として扱われてきている事実は重いと考えます。特に3.11以降、科学信仰の瓦解がすなわち身体の危機をもたらしている現在、人間と環境の関係再考は、とりもなおさず人間的自然である身体のメッセージに謙虚に耳を傾けることの重要性を示唆しています。生をうけてこの方、当たり前に備わっている身体を外側から対象物として観察・分析するだけでなく、内側からのメッセージに寄り添ってみることを企てる。理論的・科学的なアプローチを超えて「経験世界の言葉」によって、身体のもつ魅惑的な世界とその肌触りに少しでも迫ろうとするのがこの授業の特徴となります。

この授業空間を、身体が表現する寡黙で豊饒な世界に五感を駆使して向き合い、カラダで考え、カラダで学ぶことにより到達できる“ソフィア(叡智)の獲得”の機会としたいと考えています。

高校生へのメッセージ

大学での学びは、科学に根差したいわゆる「大学知」とともに、それを理解し、実践的に活用する「器」としてのカラダ(身体)への気づき・獲得が重要となります。「大学での…」と書きましたが、実は、それはその後の人生の根幹をも成し、あなたたちを支えてくれる中心(コア)となります。この授業ではそのために「身体」を客観的・自覚的に学び、その地平を明らかにするものです。大学時代に、自身に大いに語りかけ、自分の人生において本当に大切なもの(コト)を見つけて、素敵な人生を過ごしてください。

※本ページは2013年度開講時の情報にもとづいています。

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