文学部横断型人文学プログラム

受験生の皆さま
-上智大学文学部を志望する人のために-

被災地ボランティアをきっかけに興味を持ったメディア。自分の言葉で発信できる人に。

新聞学科
島田 遥
Haruka Shimada
(3年)

学科を選んだきっかけ

 一番大きなきっかけは、高校二年生のときに被災地ボランティアで福島県を訪れた際に、被災者の方が、「メディアは復興について明るい部分を切り取って報道していることが多いけれど、本当は被災者の心の部分はまだ復興していない。これは復旧なだけで、復興ではない」と言っていらして。そのときに、マスメディアにとって都合のいい部分が切り取られて、当事者の意図とは異なる形で報道される、いわゆる「メディアによる切り取りの報道」に問題意識を抱き、メディアが人々に及ぼす影響や報道のあり方に興味を持って、新聞学科を選びました。

新聞学科のここがスゴイ!

 理論と実践のどちらもできることが魅力です。理論の面で言うと、「新聞学科って何をしてるの?新聞読んでるの?」とよく聞かれるのですが、もちろんジャーナリズムについてや、国内・国外の報道の違いを分析したりもするんですけど、それだけでなく映画、広告、広報、出版など、幅広い分野を深く学べることが面白いなと思っています。

 実践の面では、地方局と同等レベルの設備が整っているテレビセンターがあり、そこで一年生の必修としてテレビ番組を作る授業が行なわれます。テレビ番組制作の裏側を経験できる目玉授業だと思います。

学びを通して自分の中に起こった変化

 新聞学科の授業はグループワークやプレゼンがとても多くて、自分の考えが求められるのですが、その際にコミュニケーション能力や論理的に説明する力、主体性が身についたなと思っています。

 あと、ジャーナリズムや出版、広告、広報など、日頃の生活で触れる機会が多い分野を学問的に学ぶことができるので、学んだことを普段の生活で活かせる機会が多く、社会に対する興味関心の幅が広がったと実感しています。

学びを今後の人生の中でどう活かす?

 テレビなどのメディアを通して自分が見たり聞いたりしたものは、自分が直接見たわけではないので、必ずしも正しいとは言い切れないと思うのですが、自分が見聞きしたことを自分の言葉で発信して、その結果人々が笑顔になったり人生が豊かになったりするようなことができたら素晴らしいなと思います。