文学部横断型人文学プログラム

受験生の皆さま
-上智大学文学部を志望する人のために-

史学科の魅力は、卒論までの助走が長いこと。
プレゼミで、早いうちから自分の興味分野を考える。

史学科
木村 帆花
Honoka Kimura
(3年)

学科を選んだきっかけ

 高校で世界史の授業が面白いと感じて、史学科が選択肢にあがりました。

 歴史の魅力的だと思うところは、ダイナミックなところ。特に世界史は、色々な国の思惑があり、世界を舞台にした勝負やゲームに見えたんです。そうした時代を動かすダイナミックさが面白いと思いました。

史学科のここがスゴイ!

 プレゼミだと思います。史学科では三、四年生のゼミの前段階として、二年生からプレゼミに入るのですが、卒論までの助走が長いことはいいところだなと。ゼミ生も基本的には二年生から四年生まで同じメンバーなので、みんながどういうことに興味があるかという話もでき、早いうちから自分がどういう研究をしたいかを考えられるのはいいところだと思います。

 また、高校生のときには中国史にそこまで関心はなかったのですが、史学科の笹川先生や大川先生の中国史は、自分でもこんなに楽しいと思うとは予想外でした。中国史は領域の範囲も時間的範囲も広いので、高校ではそれを一本の流れにまとめてざっくり勉強していましたが、大学では黄河周辺の自然環境に関する歴史など、先生方の専門に焦点を当て、一つのことについて深く見ていくのが楽しいと感じました。

学びを通して自分の中に起こった変化

 入学式の日に先生から、「史学科の学生は卒業する頃には疑い深くなるよ」と言われて、本当なのかな?と思っていたんですが、本当かもしれない!と今は思っていて。テレビのニュースやドラマ、映画などを見ているときに、これって本当なのかな?とか、これは映画的な脚色なのかな?とか、別の人の立場から見たことが抜けてる気がする、と考えるようになりました。ひとつのことに対して色んな可能性を考えて見られるようになった気がします。

 史学科は出典に厳しいんです。記録に残された文章を誰が書いているかとか、その時代には読み書きできない人もいたはずだから、その人たちのことは載っていないとか。書かれていることが本当に起きていたとも限らないし、書かれていないから起きていないという訳でもない。そういうことを授業で繰り返し教えられる中で、書かれていることだけがすべてではないと考えるようになりました。

学びを今後の人生の中でどう活かす?

 受け取った情報を鵜呑みにせず、他の立場のことを考えたり、ひとつのことに対して色々な角度や視点から可能性を考えたりすることは、これから先に活かせる力だと思います。

 将来は人の生活を支える仕事をしたいと思っています。様々な視点で考えることは、人の生活に密着したところで働く時にも活かせると思います。