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- フランス文学科 大森可菜(3年)
先人たちの書物を通して学んだ、物事を広い視野でとらえることの大切さ
フランス文学科
大森 可菜
Kana Omori
(3年)
学科を選んだきっかけ
高校時代、英語に夢中になった時期があったんです。外国語を学ぶのは楽しいなって。語学分野に特化した勉強を大学でもしたいと思ったときに、どの言語にしようか悩みました。英語はすでに基礎ができているから、自分で伸ばせる。でも、英語以外の言語は基礎ができていないから、独りでは勉強できない。だったら、他の外国語を学ぼうと。
自分のなかで最も優先順位が高いと思ったのは、フランス語でした。フランス語圏に行ったことがあったし、料理やお菓子も好きだったので。
上智のフランス文学科を選んだのは、オープンキャンパスのときに受けた体験授業の雰囲気が自分に合っていると感じたからです。楽しんで授業される先生の様子や、先生と補助の学生との和やかなやり取りを見て、本当にフレンドリーな学科なんだな、と思いました。
フランス文学科のここがスゴイ!
学科の温かさが格別で、学びやすい環境が整っているのがすごいところだと思っています。
先生方は、いつでも質問しに来ていいよ、次までに答えを考えてくるね、といったように、すごく近い距離感で接してくださるんです。
授業に直接関わること以外でも、フランス文学科の恒例行事であるクリスマス会の企画等をしてくださるのが嬉しいです。
学びを通して自分の中に起こった変化
学科のなかで色んな書物を読み、それらについての考察を行うなかで、度々衝撃を受けることがあります。私たちが生まれる何世紀も前に生きていた人たちが、いままさに社会で取り上げられているジェンダー等のマイノリティ問題に意識を向けているばかりか、考えたことをしっかりとした文章のかたちで残していることに。
彼らに倣って、私もそういった問題に対して意識を持つようにしよう、マジョリティに属しているうちに出来上がってしまった自分にとっての「当たり前」を、人に押し付けないようにしようと心掛けるようになりました。
例えば、話し合いの場で、自分とは違う意見の人がいたときに、色んな考え方があるからこそより良い方向性を見つけられるという思考ができるようになったし、意見を言ってくれた相手に対して、感謝を伝えられるようにもなっています。
学びを今後の人生の中でどう活かす?
自分の思い込みで物事を判断して、誰かを傷つけることをしない人になりたいです。
発言するときも、考え方が違えば、自分の言葉が違う意味に理解されることを念頭に置かないといけないと思います。とはいえ、常に自分の言葉に意識を向けるのには限界があるので、むしろ、意識そのものを根本から変えることを目指したいと。
自分と一緒に居て時間を共有している人が、過ごしやすい環境を創る努力をしていきたいです。