文学部横断型人文学プログラム

お知らせ

2019年度文学部・文学研究科教員FD研修会を開催しました。

 2020年1月15日(水)に、「文学部横断型人文学プログラムの現況と将来像」をテーマに、文学部・文学研究科教員FD研修会を開催しました。

テーマ
「文学部横断型人文学プログラムの現況と将来像」

趣旨

 2015年に開設した文学部横断型人文学プログラムは、この3月で完成を迎えた。プロジェクト・ゼミでは、学生が学科の垣根を越えてさまざまな課題に取り組むなどの成果を上げているが、その一方で、今後このプログラムを発展させていくには、さまざまな課題も存在する。

 横断型人文学プログラムについては、すでに2017年度のFD研修会においても、文化交渉専攻の現状とともにその活動報告を行ったが、今回は、現在の授業運営に課題はないかという観点から、個々の授業担当者から報告を行ってもらうとともに、プロジェクト・ゼミ履修学生をさらに増やす手立てについても考えたい。

 なお、研修会では、横断型人文学プログラムの理念と実施状況を確認するところからはじめ、まず1年次の共通基礎科目、および3・4年次のプロジェクト・ゼミ担当者に現状と課題を報告してもらう。そのうえで、プログラムの将来像・可能性について、若手の教員も交えて意見交換を行いたい。

日時

2020年1月15日(水)17:30~19:00

場所

7号館14階 特別会議室

プログラム

司会 文学部横断型人文学プログラム運営委員会委員長 飯野 友幸
開会の辞 文学部長 服部 隆
理念と去年までの実施状況 前運営委員長 井上 茂子
共通基礎科目の現状 2019年度「テクストを読む」コーディネーター 中村 朝子
プロジェクト・ゼミの現状 2018・19年度プロジェクト・ゼミ担当  碓井 広義
若手教員からの提言 2018年度「造形芸術の世界」コーディネーター 桑原 俊介
質疑応答 文学部教員  
閉会の辞 文学研究科委員長 永井 敦子

概要報告

 文学部横断型人文学プログラムコースの修了希望者数は、コースの初めに受講する共通基礎科目「テクストを読む」の授業前、後でさほど変動がない。このことは、講義が学生の期待に応えられていることの証左と判断できるが、その一方で、改善していくべき問題もある。

 まずは、横断性の確保の問題。実際、「横断型」と銘打っているにもかかわらず、担当教員が所属する学科の学生が集まる傾向は否めない。

 次に、プロジェクト・ゼミの受講者が若干名であるという問題。希望者を増やす方法として、プロジェクト・ゼミ修了者による初年次研修(例年9月末実施)での発表のさらなる充実、アニメ・漫画をテーマに、芸術文化論コースとジャパノロジーコースが合同でゼミを開講するといった試み、プロジェクト・ゼミ宣伝用ポスターの見直し(よりキャッチーなものに)、等の意見が出された。

 また、わかりやすさや学生のカリキュラムへの配慮として、講座一覧の作成や、プロジェクト・ゼミの短期集中型(受講者が3年生に集中している現状を改善するための策)といった案も提示された。