文学部横断型人文学プログラム

活躍する卒業生
-品格のある人間をつくる 真のキャリアサポート-

夜回り先生として、悩み苦しむ子どもたちと寄りそって生きています

水谷 修 氏
[1982年哲学科卒業]
水谷青少年問題研究所 所長、花園大学客員教授、関西大学客員教授

今、子どもたちが苦しんでいます

 教員生活のほとんどの時期、生徒指導を担当し、中・高校生の非行・薬物汚染・心の問題に関わり、生徒の更生と、非行防止、薬物汚染の拡大の予防のための活動を精力的に行なっています。また、若者たちから「夜回り」と呼ばれている深夜の繁華街のパトロールを通して、多くの若者たちとふれあい、彼らの非行防止と更生に取り組んでいます。一方で、全国各地からのメールや電話による様々な子どもたちからの相談に答え、子どもたちの不登校や心の病、自殺などの問題に関わっています。その現場での経験をもとに、専門誌や新聞、雑誌への執筆、テレビ、ラジオなどへの出演、日本各地での講演などを通して、子どもたちが今直面している様々な問題について訴えています。

上智大学での学びと出会いが、今の私の原点です

 上智大学哲学科は、ある意味で、一つの家庭のようでした。先生がたは、親であり、先輩たちは兄、後輩たちは弟。そんな家庭的な優しい雰囲気の中で、でも、授業や研究会、そして夜の飲み会の中では、熱く哲学について語り合い、学び会う。私にとって、最高の場所でした。

 特に、神父さまの教授たちの清貧の生き方は、常に私の中のおごるこころをいさめてくれましたし、教授たちの学問への真摯な姿は、いつも自分の不十分な学びを、反省させてくれました。渡辺秀先生をはじめ、哲学科の教授たちは、私たち学生を、いつも暖かく迎えてくれました。先生がたの研究室を訪ね、いろいろな質問をしても、いつも当然のように、私たちの稚拙な質問に、丁寧に、真剣に答えてくれました。今の、私は、この大学生活から、培われました。

高校生へのメッセージ

 上智大学は、非常にまじめな大学です。まじめな学生たちが集い、そしてまじめな先生たちと、まじめに学ぶ場です。卒業生たちの動向を見てもらえればわかると思いますが、はでな活動で、注目を浴びる人は非常に少ない。でも、まじめに世界やこの国の明日のために活動する人材を養成するまじめな学びの場です。

 どうぞ、まじめにものを考え、そして、学び、人生をまじめに生きようとする人は、私の後輩になって下さい。

もっと詳しく知りたい方へ

※本ページの情報は作成時(2013年度)の情報にもとづいています。