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ドイツ現代文化論
[2019年度開講科目]
ドイツの文化・社会を学びながら
ドイツ語の総合力を鍛える
ドイツ文学科 メヒティルド・ドゥッペル 教授
ドイツ文化を楽しむため、そして未来の自分のために
「ドイツ現代文化論」という授業は3年生の必修科目です。ドイツ文学科では文学作品やさまざまなジャンルの芸術について学びます。外国の文化を理解し、楽しむには、もちろんその国の言語に習熟することが必要ですが、同時にそんな文化を生みだした地域固有の歴史的社会的背景を知ることが不可欠です。
この授業では、2年間学んできたドイツ語を生かして、ドイツの文化やヨーロッパの歴史への理解を深めていきます。でもそれだけではありません。授業はドイツ語で行われるので、聴く力を高めると同時に、コミュニケーション能力も鍛えることになります。発言する時は、文法のことなんか気にする必要はありません!
それに授業の参加者は、データの収集法やプレゼンテーション技術など、実社会に出た後も役立つスキルを身に付けることができます。
自主的な学習で、ドイツ文化の理解を深めます
春学期は、ドイツ人の日常生活とドイツ社会の実情を紹介するビデオ・シリーズを使って、各テーマについてグループごとに話し合います。その際、日本の状況や自分の経験と比較して考えることも、理解するための大切なポイントです。例えば「学校」について。ドイツの学校制度は日本のものとどう違うでしょうか? ドイツの授業の様子やドイツの学生が好きな科目を知り、自分のいままでの学校生活と照らし合わせながら、日本の学校についてディスカッションしていきます。「休暇」も、ドイツと日本とではずいぶん違うことがビデオを観ると分かります。ドイツ人は休暇を、どこで、どのように過ごすのでしょうか? これに対して日本人はどうでしょうか? そこまで議論したところで、さて、あなた自身は休暇についてどのように考えますか? と問いかけていきます。
学期末には、参加者は、授業で取り上げたテーマについてプレゼンテーションを行ないます。そこで習得した知識と自らの問題意識を他の参加者と共有しながら、ドイツに特有の社会のあり方と文化の成り立ちについて、より広く、より深く学んでいくのです。
高校生へのメッセージ
ドイツには豊かな文学の鉱脈があります。中世の『ニーベルンゲンの歌』、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』、ロマン派のメルヘンから、ファンタジーや移民文学まで、好きな作品を原語で読んでみませんか? ドイツ文学科ではまずドイツ語を集中的に勉強します。日本人とネイティブの教師が合同で指導するので、はじめてのドイツ語でも心配ありません。ドイツ語やドイツ文化についての質問はもちろんのこと、ドイツ語圏の最新情報から短期・長期の留学まで、どんな相談にも乗ります!
※本ページは2019年度開講時の情報にもとづいています。