上智大学 文学部

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横断型人文学プログラム

テクストを読む

文学のテクストを読む

 
ドイツ文学科 高橋明彦先生(2017年度)

 担当はドイツ文学科の高橋明彦先生。フリードリヒ・ニーチェの『ツァラトゥストラ』を、作品内からの構造(論)的視点と作品外からの歴史的視点から読んでいきます。
 第1回目の講義では、ニーチェが作品を執筆した背景や、同時代人であるリヒャルト・ワーグナーとニーチェとの関係など、作品のみならずニーチェの置かれた時代を見ていきました。

芸術のテクストを読む

 担当はフランス文学科の永井敦子先生。シュールレアリスムの芸術が題材です。
 第1回目にはマルティーヌ・モントー氏に講話していただきました。
 第2回目には、クロード・カーアンのセルフポートレート写真を実際に「読み」ながら、芸術のテクストについて考えました。(2015年度)

映画・映像のテクスト

 英文学科の松本朗先生の講義でした。
 受講生からは、「今までは、ただストーリーや俳優の演技を楽しんでいたけれども、見方が全然変わった」といった声も聞かれました。
 今回は、「コンテクスト」という重要なキーワードが登場しました。コンテクストは、テクストを取りまく歴史的・文化的な背景です。これまでのテーマでも、テクストの背後にある歴史や文化を調査することの重要性が説かれてきましたね。
 映画は、映像、音楽、言葉、さまざまな要素が複合して出来上がった創作物。今回、松本先生からは、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)のアプローチが提案されました。
 文化が交渉する場として、「映画・映像のテクスト」には多種多様なコンテクストが想定されます。授業では『ノッティング・ヒルの恋人』と『フラガール』を観ながら、プロットの構造を整理して読み解いてみました。
 登場人物に設定された衣装、出身地、行動なども、重要なポイントになることがわかりました。これは、登場人物が何を象徴する存在なのか、読み解く手がかりになります。
 ここで参考になるのは、シンボル事典です。色やモノが何を象徴するのかを知ることができます。多種多様な事典が編集されているので、ぜひ手にとってみましょう。文学や芸術のテクストを読む時にも、参考になるでしょう。(2015年度)

メディア・ジャーナリズムのテクスト


新聞学科 碓井広義先生(2017年度)

 新聞学科の碓井広義先生の講義でした。
 ドキュメンタリー番組とは、「自らテーマを設定し、取材を進めながら、事実の中にある真実を探っていく、そのプロセスそのもの」であり、いわば「世界を読み解こうとする試み」であるという言葉が印象的でした。一方で、ドキュメンタリーの映像は、撮影者や編集者などの作り手による選択の結果であり、真実そのものとは必ずしも限らないという指摘もありました。

身体のテクスト

 
保健体育研究室 吉田美和子先生(2015年度)

 「自分の腎臓に手をあててみて下さい」
 最後のテーマ「身体のテクスト」は、ここから始まりました。保健体育研究室、吉田美和子先生はさらに問いかけます。
 「世界地図は知っていても、あなたの身体の地図は知っていますか?」
 授業では、腕を大きく伸ばして、肩甲骨の動きを感じてみました。
 「身体」をテクストとして考えるために、まず自分の身体に触れて、動いて、呼吸をして、どのように感じたか言語化する。吉田先生のご指導のもと、自分の身体を内側からふり返りました。

歴史のテクスト

 史学科の井上茂子先生による講義でした。
 今回、「史料批判」という重要なトピックが紹介されました。
 「歴史」は、これまで登場したテクストの中でも、特に厳密な批判態度を求められます。「歴史のテクスト」は、人骨から城壁、文書、口伝に至るまで、じつに多岐にわたります。そのひとつひとつが確実な証拠であるかどうか見極めるために、様々な手続きを踏まなければなりません。
 けれどもこれは「歴史」に限らず、どんなテクストを読む際にも必要なものです。対象となるテクストを誤読しないために、「文学」や「芸術」ではどんな手続きが必要か、改めて振り返ってみましょう。(2015年度)

受講生の声(2015年度)

  • 報道の授業が面白かったです。ワイドショーとニュースの違いなど、今まで意識していなかったことを知れました。(仏文、女性)
  • マグリットの授業が印象に残っています。奇妙さの中にある美しさを感じ、自分には無い感性を知りました。(哲、女性)
  • 文に書かれたことを読み取るだけでなく、言外の主張、背景の意味も読み取れるようになりたいです。(英文、男性)
  • 「映画」のテーマに興味があります。舞台芸術のセットと作品の表現との関わりを考察してみたいです。(仏文、女性)
  • 「メディアのテクスト」の授業を受けて、情報の力を痛感しています。メディアリテラシーの力を付けたいと思いました。(英文、男性)

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