上智大学 文学部

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横断型人文学プログラム

テクストを読む

「テクストを読む」開講

2015/05/20

 4月から、横断型人文学プログラムの基礎共通科目「テクストを読む」が始まりました。
 定員を大きく上まわる履修希望があり、たいへん盛況な様子です。

 6名の教員が順に担当し、文学、芸術、歴史、メディア、ジャーナリズム、映画、映像、身体……それぞれを「テクスト」としてとらえ、その特性を考えます。

 初めは、「文学のテクスト」について。フランス文学科の赤羽研三先生の講義でした。

 

芸術のテクストを読む

2015/05/28

「テクストを読む」第2のテーマは「芸術」でした。
担当はフランス文学科の永井敦子先生。シュールレアリスムの芸術が題材です。
第1回目にはマルティーヌ・モントー氏に講話していただきました。
第2回目には、クロード・カーアンのセルフポートレート写真を実際に「読み」ながら、芸術のテクストについて考えました。

永井先生が授業で紹介してくださったマグリット展には、皆さんもう行きましたか?
6月2日(火)は大学生だけの無料観覧日です。ぜひ足を運んで、芸術のテクストを読み解いてみましょう。

文章ではない「テクスト」

2015/06/02

「芸術」、「歴史」…文章ではない「テクスト」を「読む」授業にうつってきました。
文字で書かれていない「テクスト」を「読む」とは、どういうことでしょうか。
たとえば、「芸術のテクスト」で取り上げられた、セルフポートレート。
そこにこめられた、「私」に対する問いかけに向き合うためには、様々な視点が考えられます。

「自分」を撮ること、「写真」という手法を選ぶ意味。一緒に画面に置かれたものに、どのようなメッセージがあるのか。
作品や制作者の背景を考えるために、私たちは「歴史」へ目を向けざるをえません。
被写体の性別、服装、化粧、ポーズ。そこから、「身体」の問題へもつながってゆきます。
たった一枚の写真から、わたしたちは豊かな物語を読み取ることができるのです。

テクストを批判すること

2015/06/11

第3のテーマ、「歴史のテクスト」を読む。
史学科の井上茂子先生による講義でした。
今回、「史料批判」という重要なトピックが紹介されました。
「歴史」は、これまで登場したテクストの中でも、特に厳密な批判態度を求められます。
「歴史のテクスト」は、人骨から城壁、文書、口伝に至るまで、じつに多岐にわたります。そのひとつひとつが確実な証拠であるかどうか見極めるために、様々な手続きを踏まなければなりません。

けれどもこれは「歴史」に限らず、どんなテクストを読む際にも必要なものです。
対象となるテクストを誤読しないために、「文学」や「芸術」ではどんな手続きが必要か、改めて振り返ってみましょう。

テクストの制作者

2015/06/19

新聞学科の碓井広義先生による「メディア・ジャーナリズムのテクスト」。
テレビ報道とドキュメンタリーを例に、制作の過程や問題点なども紹介され、テクストの成り立ちに目が向けられました。今回のテーマで特にクローズアップされたのは、この「制作者」の視点ではないでしょうか。
「メディア・ジャーナリズム」は、日常的になにげなく触れているテクストのため、受講生には特に印象深いものとなったようです。けれども、身近だからこそ、いっそう慎重に「読む」準備が必要です。「制作者」側からテクストを考えることは、有効な手段のひとつとなるでしょう。

参考図書:碓井広義著「テレビの教科書」(PHP新書)
→図書館地下2階699:U953

受講生の声

2015/06/23

受講生に、授業の感想を聞いてみました。

  • 報道の授業が面白かったです。ワイドショーとニュースの違いなど、今まで意識していなかったことを知れました。(仏文、女性)
  • マグリットの授業が印象に残っています。奇妙さの中にある美しさを感じ、自分には無い感性を知りました。(哲、女性)
  • 文に書かれたことを読み取るだけでなく、言外の主張、背景の意味も読み取れるようになりたいです。(英文、男性)
  • 「映画」のテーマに興味があります。舞台芸術のセットと作品の表現との関わりを考察してみたいです。(仏文、女性)
  • 「メディアのテクスト」の授業を受けて、情報の力を痛感しています。メディアリテラシーの力を付けたいと思いました。(英文、男性)

テクストとコンテクスト

2015/06/25

第5のテーマは、「映画・映像のテクスト」。
英文学科の松本朗先生の講義でした。
「メディア・ジャーナリズム」に次いで、とても身近なテクストです。
受講生からは、
「今までは、ただストーリーや俳優の演技を楽しんでいたけれども、見方が全然変わった」といった声も聞かれました。

今回は「コンテクスト」という重要なキーワードが登場しました。
コンテクストは、テクストを取りまく歴史的・文化的な背景です。
これまでのテーマでも、テクストの背後にある歴史や文化を調査することの重要性が説かれてきましたね。

映画は、映像、音楽、言葉、さまざまな要素が複合して出来上がった創作物。今回、松本先生からは、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)のアプローチが提案されました。
文化が交渉する場として、「映画・映像のテクスト」には多種多様なコンテクストが想定されます。
受講生それぞれの学科の得意分野を活かして、さっそく実践してみましょう。

記号としての登場人物

2015/07/08

「映画・映像のテクスト」を読む。
授業では『ノッティング・ヒルの恋人』と『フラガール』を観ながら、プロットの構造を整理して読み解いてみました。
たとえば『フラガール』では、炭鉱とハワイアン・センターとを、色、ロケーション、ジェンダーなどのポイントで比較してみました。
登場人物に設定された衣装、出身地、行動なども、重要なポイントになることがわかりました。これは、登場人物が何を象徴する存在なのか、読み解く手がかりになります。
ここで参考になるのは、シンボル事典です。
色やモノが何を象徴するのかを知ることができます。
多種多様な事典が編集されているので、ぜひ手にとってみましょう。
文学や芸術のテクストを読む時にも、参考になるでしょう。

参考図書:
『イメージ・シンボル事典』
→図書館Ref1階・地下2階833:V962
『世界シンボル大事典』
→図書館Ref1階389.033:C393

身体の地図

2015/07/09

「自分の腎臓に手をあててみて下さい」
最後のテーマ「身体のテクスト」は、ここから始まりました。
保健体育研究室、吉田美和子先生はさらに問いかけます。
「世界地図は知っていても、あなたの身体の地図は知っていますか?」

授業では、腕を大きく伸ばして、肩甲骨の動きを感じてみました。
「身体」をテクストとして考えるために、まず自分の身体に触れて、動いて、呼吸をして、どのように感じたか言語化する。吉田先生のご指導のもと、自分の身体を内側からふり返りました。

 

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